2021.09.09 16:34
秋晴れの美しい実りの秋を迎えています。
写真は2年前に横手のぶどう園にお邪魔した時のもの。
秋田県は米どころではありますが、果樹や野菜の栽培も盛んです。
そのことを改めて認識させられたのは、東京でのことでした。
「秋田と言えば横手は野菜すごいよね」とは、東京でご近所の八百屋さんとお話しした時に聞いた言葉。
豊洲に買い付けに行くという同年代のその方とお話ししていたのですが、東京で郷里の名前を聞くのはひときわ嬉しいものです。
その農作物も長引くコロナによる飲食店需要の低迷により苦境が続いています。
また、農作物の加工に関しても、先々月、横手の小原県議からこんな相談がありました。
浅漬け食中毒事件をきっかけに2018年に改正された法律により、これから道の駅で売られているような漬物を売ることができなくなる。衛生管理を徹底することは大事だが、法律で求められるような設備を道の駅に出荷しているごく普通の農家の家々で整えることはお金がかかりすぎて現実的ではないー。
私は道の駅で買うことのできる漬物などの手作りの品々が大好きです。
スーパーで買うことのできる大多数に消費されることを前提とした「商品」然としたものより、各家庭の手作りをお裾分けしてもらえるような温かみがあって、精神的にも満足できる、顔の見える関係の中でいただくことのできるものだと感じるからです。
もちろん、衛生管理が大切であることは言うまでもないことですが、こうした規制によって、道の駅の漬物が消えてしまうことは誰も望んでいることではないと感じます。
法律改正の議論の時にもっと何かできることはなかったのか、具体的な基準は各自治体で定めることができるのでそこでなんとかならないものか、激変緩和のための補助を生産者に出せないものか、など、地元議員とともに連携して頭を捻りながら、なんとか猶予期間が終わる3年後までに少しでも解決に繋げられたらと思います。
秋田の食が豊かであるのは、豊かな土壌によって実る農作物はもちろんのこと、短い夏の間の豊富な実りをどう保存して美味しく食卓にのせるかという北国の女性たちに受け継がれた知恵の賜物でもあります。
秋田の農業や農家のみなさんを支えたいということはもちろんですが、消費者として望むものを守りたいという観点からも頑張って参ります。