2022.09.09 12:10
先日、県北に所用で出かけ、その通りがかりに美しく花咲くダリア園があり、立ち寄らせて頂きました。
場所は鹿角市大湯一本木。
ご主人の土舘さんは趣味でダリアの栽培を始め、10年がかりでダリア園を作られたとのこと。冬に株をダメにしてしまい、その度に秋田市雄和のダリア園まで通って株分けをしてもらったそうです。
茎の長さが集荷できるほどになっていないそうで、販売は一切しておらず、入場料もなく、手入れをしながら単に訪れる人に楽しんでもらっているだけなのだと。
「秋田市(のダリア園)までは150キロあるから、ちょっと行くのは大変だからね。鹿角の人はもちろん大館からも来てくれるよ」。先月来の大雨で花や葉に傷みが出てしまったと知り、家屋や道路、食べられる農作物などの被害ばかりに頭がいっていましたが、雨の被害は花卉にも及んでいることに気付かされました。冬には、数百はあるかというダリアを全て地面から掘り起こして保管庫に移動するというお話を聞き、その途方もない作業に思いを馳せましたが、栽培の奥深さと喜んでくれる人の笑顔を楽しみに過ごされているのだなと秋田の暮らしの豊かさをしみじみ思いました。
そんなお話を伺って、毎年行きたいと思いながらも機会がなかった秋田市雄和のダリア園もお訪ねしてきました。ナマハゲの名前を冠した自家品種のものや、最大45センチにもなるという大型の品種、私が以前華展で使わせてもらった黒蝶という品種も美しく咲いていました。広大なダリア園では6〜7人の方が作業中であり、ここに至るまでのお話を聞くことが出来ました。受付の脇では素敵なアレンジメントもとても安価に販売されていて、先日誕生日を迎えた母に一つ買い求めました。
ダリアの見頃はまだまだこれからとのこと。皆様も機会があれば是非ひとときの安らぎを求めて立ち寄られてはいかがでしょうか。
写真は鹿角のダリア園の土舘さんと。