2024.04.17 17:03
先週の国際会議について何度かに分けてご報告したいと思います。
桜が満開であった東京から乗り継ぎを含めて約25時間、気温6度のオスロに到着しました。
会議の前に、秋田市出身でオスロ在住のジャーナリスト、あぶみあさきさんにお会いすることができました。
あぶみさんは秋田魁新報で月に一度コラムを書かれていて、私の周りにもファンが沢山おります。また、過去には北欧の社会や政治について2冊の本を書かれており、そちらも読ませて頂いていて是非お会いしてみたいと思っていたのがようやく実現しました。
大学時代からもう15年以上オスロに住むというあぶみさんからノルウェーの社会の様々なことを教えていただくとともに、日本の社会や政治の動向なども含めて情報交換をさせて頂きました。
私の参加する会議についてもお話ししたのですが、ノルウェーでは、国がお金を出す全てのイベントにおいて、女性や少数民族等の発言機会などが確保されていることを厳しくみられるとのこと。初日の会議では、あぶみさんのお話の通り、オープニングの発言者の一人が少数民族であるサーミの議員となっており、性と生殖に関する健康と権利というテーマでありながら男性の参加者もかなりの数があり、こうした分野になるとほとんどの参加者が女性議員となる日本からきた私にとっては別世界のように感じられました。
人口問題を考えるときに重要なのは、個人の尊厳と権利が守られていることで、子どもが欲しいのか否か、いつ欲しいのか、何人欲しいのか、という一人ひとりの選択が尊重され支援される社会システムが必要だという結論が出てから30年。日本はそのための仕組みが整っているのかといえば、残念ながら国際社会の中での日本の評価は決して高くない現状があります。
どうしたら社会の変化を起こせるのか。そのために一人の政治家として果たせる役目は何か。その分野の先進国である開催地ノルウェーの空気を感じながら、世界112ヶ国から集まった178人の議員らと共に考え、学び、議論に参加する機会が与えられたことに改めて感謝しています。
写真はあぶみさんと。