2024.11.07 12:10
週末は鹿角市にて第147回秋田県種苗交換会が開催されました。
農業関係団体の関連行事も行われるため、3日間にわたって鹿角市にお邪魔しました。
種苗交換会は全国で唯一秋田だけが開催している農業の祭典です。期間中ご尽力賜りました関係者の皆様に改めて感謝を申し上げたいと思います。長年の、また日々のご尽力が実り、褒賞を受けられました皆様に心からお祝い申し上げます。
日頃から応援を頂いている方のご厚意で、行事の合間には、鹿角市や小坂町の皆様との交流の場も持たせて頂きました。種苗交換会の開催中でもあることから、ネギの作がどうだ、種苗交換会に出した、間に合わなかった、どこの誰が賞をとったと口々に話しておられました。ここからの政治がどうなるのかという話題から、同じ年頃のお子さんがいらっしゃる方のお話まで幅広く賜ることができ、とても有り難い機会となりました。
2年前から農水委員会に所属しておりますが、本年の開催地である鹿角市の関市長は農水省のご出身で、農政はもちろん、国としての考え方も熟知しておられ、農業県秋田にとってはこのような市政運営の担い手があるということは非常に有難いことと感じております。
県内を見渡せば、担い手不足が深刻で、さらに潜在的な将来の担い手である子どもさえもいないという状態があります。鹿角の農家の方からも、「集落にそもそも子どもが小学生・中学生が一人ずつしかいない」と聞かされ、言葉を継ぐことが出来ませんでした。
ただ、外に目を向ければ、気候変動とそれに伴い頻度を増し激甚化する水害や高温障害、国際情勢の不安定化、輸入するにも円安による買い負けなどもあり、「お金さえ出せば食料が手に入る時代は終わった」と言われ、そのようななか、国内の農業や食品産業は成長産業であり、農業県秋田には大きなチャンスが訪れていると考えています。
農水委員会の視察ではつくばの農研機構に行き、スマート農業の機器の数々も見せて頂きましたが、そうした機器も一堂に集まり実演・相談なども行われる種苗交換会は非常に貴重で、大切な存在だと改めて感じたところです。
自給率の向上や国産国消の取り組みなど課題は山積しておりますが、微力ながらこれからも委員会などを通じて農業のために努力を続けて参りたいと思います。
雪予報のマークも現れるようになりました。ここからの一年の農作業の安全と、災害が少ない年であることを心から祈念しております。
写真は行事の合間に立ち寄らせて頂いた鹿角市の旧関善酒店にて