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事実を知ってもらうために

2019.11.22 13:42

「イージスアショアの予定地、住宅街からとても近いんだってね、自民党の議員から聞いたよ」そう、夫に声をかけてきたのは京都府選出の国会議員の方でした。

いま、衆議院、参議院の全ての国会議員約700名に想いを伝えるべく、全ての議員室を回り、イージス・アショアについて説明を重ねています。
本会議や委員会の間にお渡ししているので、いまだ300名ほどしか回れておりませんが、冒頭の発言のとおり、徐々に浸透が進んでいるように感じます。

配備候補地となる新屋演習場は、1万3千人の住む住宅地の数百メートル先に位置しています。この事実を全国会議員に知ってもらうために、秋田市新屋の航空写真を含めた資料を交えて説明を重ねています。

報道等で大きく取り上げられ、耳にはしたことがあっても、改めて航空写真を目にすれば、いかに住宅と近いかが一目瞭然です。資料を手に取った議員の方々、秘書の皆さんは与野党問わず誠意をもって目を通して下さったように感じています。与党の議員の方からも「確かに住宅街に近すぎる」「防衛省の進め方には問題があった」等のご意見を頂きました。また、野党の議員の方からは、配備そのものに疑義を抱いている私の意見に賛同して下さる声や、今後のアドバイスなどを頂きました。

菅官房長官や、河野防衛大臣、岩屋前防衛大臣、小野寺元防衛大臣(自民党安全保障調査会長)には、事前に時間のお約束をいただき、しっかりと対面し直接ご説明申し上げるとともに、地域の方々の想いなどをお伝え致しました。

加えて、衆参両院の関係委員会の責任者の方々にもお時間をとって頂き、この事実を直接伝えました。その他、政府の安全保障会議の事務幹部、防衛省事務次官らにも、別件で同席した会にて想いを直接訴えました。

事実を知ってもらうこと。
地道な活動かもしれませんが、最後は大きな理解につながると信じています。
これからも、一人でも多くの議員の良心に訴えて参りたいと思います。

てらたしずか

写真は、
菅官房長官、河野防衛大臣、小野寺元大臣、長島安保委筆頭理事、小熊安保委筆頭理事、宇都外防委筆頭理事、羽田外防委筆頭理事。岩屋前大臣ともお会いしましたが、手違いで写真が残っておりませんでした。

お渡している資料の一部は以下の通りです。


突然のお便り失礼致します。

私は、先の参議院選挙で初当選した寺田静と申します。選挙区は秋田県です。

この度は、政府が導入を決定した地上配備型迎撃システム、イージス・アショアの配備候補地についてご理解頂きたく資料をお持ちしました。

イージス・アショアの配備そのものについては、先生方それぞれにご意見があると存じます。その点に関しまして新人の私が意見具申するつもりはございません。ただ、配備候補地とされている秋田市新屋演習場が、如何に住宅街や学校、福祉施設に近接しているか、その事実だけは是非ともご理解頂きたく、足を運ばせて頂きました。

秋田市新屋演習場と隣接する勝平地区とは、最も近い住宅で約300メートルしか離れておりません。これは、衆議院第一議員会館から参議院会館までの距離とほぼ同じです。その勝平地区には、約5400世帯、約1万3千人が暮らしており、保育園、幼稚園、小中高校、老人ホーム、病院や公民館などが点在する、ごく一般的な住宅街です。また、新屋演習場の敷地と勝平地区の境界に沿うように延びる国道7号は、1日1万7千台が通過する主要道路です。(2枚目添付写真をご参照ください)

いま、多くの住民が突然の政府方針に不安を抱え、そして若い世代からはUターンをためらう声まで出てきている次第です。

一般的な意味において、安全保障上、必要な装備品を購入、配置することは必要なことと私も理解しております。しかし、その配備にあたっては、住民の安全と信頼関係が必要不可欠であると考えております。その観点からも、住宅街に近接するこの地域にミサイル施設を配備することだけは、どうしても避けなければならないと考えています。

政府の答弁によれば、イージス・アショアの配備には最短でも5年の期間を要するとのことです。中長期的な防衛構想の一翼をなすのであれば、急ぎ強引に物事を進めるのではなく、地域住民の理解と国民の安全と信頼が共に得られる結論が導き出せないのかとの想いから、不躾ながら資料をお持ちした次第です。是非とも先生のご理解とお力添えを賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

ご質問、御視察等のご希望がございましたら、事務所までご連絡ください。


令和元年
秋田県選出 参議院議員  
寺田静


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