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この危機の中で

2020.04.02 11:59

首都圏を中心に新型コロナ感染者数が加速度的に増えてきました。
都内の医療機関(呼吸器科)で働く友人からも、新型コロナの疑いの人があちこちにいる、肌感覚として増えてきていると感じるとのこと。

一週間前に家族と話していた悪い方のシナリオが現実となり、地域により差はあれど、感染のリスクが他人事ではない、もしくはもう感染をして症状がないだけかもしれないとすら感じる段階となりました。

いま、危機的な状況に日本は立たされています。

感染の状況に関し、様々な分析がなされ、専門家によっても捉え方と処方が違っています。
ですので、私のような素人が何かを指南する立場にないですが、
一人ひとりの役割と心掛けは、この病気に向き合う上でとても大事だと考えています。

「不確かな時ではあるけれど、私たちの行動は結果を変える力を持っている」。
そう、アメリカの専門家が語りかけていました。
そして、「私たち一人ひとりが変えられるもの、変えられないものを見分けて、自分で変えられるものに今は注力をすることが大事である」と。

私たち一人ひとりで出来ること。

とにかく不要不急の外出を避けること。
ウイルスがいるような場所に近づかないこと。
人との距離を保つこと。

当たり前のことですが、ウイルス自体が動き回っているわけではありません。
人間同士が接触することで、ウイルスが移動していきます。
私たちが出来ることは、とてもシンプルですが、その効果はとても大きいものです。

同じ女性で、私より年下のニュージーランドのアーダーン首相が国民に語りかけました。

「もしどうすべきか迷ったら、あなたが新型コロナウイルスに感染しているものと思って行動してください。一つひとつのあなたの行動全てが、他者のリスクになることを考えてください」

感染が爆発してからでは遅いと言われる行動制限を、今一人ひとりが意識していくことが最も重要な時期であると強く感じます。

もちろん政治にしかできないこともあります。

イベントやライブハウス、飲食店や居酒屋などに、政府や都道府県から自粛要請が出されています。
いわゆる感染クラスターを生まないよう働きかけているもので、その目的自体は理解できます。
ただ、自粛要請するだけで、それによる損失への補填や助成がないのでは、余りに無情と思います。
諸外国のように自粛要請と支援がセットで行われることで、実効性と安心が生まれると考えています。

そして、この危機的状況に苦しむ生活者への支援も忘れてはなりませんが、今の時点ではっきりとした支援策が見えてきません。
アメリカ、ヨーロッパなどは、直接支援が既に始まっています。すでに振り込まれた家庭もあると聞きます。
しかし日本は、その法案が通るのは今月末とのこと。しかも、所得制限などがあれば、その手続きに時間がかかるため、実際に支払いにつながるのはいつになるのか現時点では見通せません。

一人ひとりの生活者・事業者が強いられている困難に直接手を差し伸べる施策を強く求めて参ります。

気が滅入ることばかりですが、心温まる出来事もありました。

写真は秋田の友人から届いた手作りのマスク。
子供にとっては無機質なマスクが、とても華やかになりました。
息子も照れながら喜んでつけています。

日々、状況は変わっていきます。
息子が2歳の頃、数十年ぶりに喘息の発作が出た私としては緊張の日々。

自らが体調を崩せば役に立つどころか迷惑をかけてしまう・・・
体調にも気をつけつつ頑張っていきます。

てらたしずか


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