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西目高校創立80周年

2022.11.14 15:09

11月3日、文化の日は、西目高校の創立80周年記念式典・祝賀会に参列させていただきました。さまざまな形で生徒たちを支えて来られた方々のご功労に深く敬意を表し、感謝の言葉を述べさせていただきました。

皆様より高校の開設からの歴史をお伺いし、数々の時代のご苦労と取り組みに思いを馳せると共に、また、代表の生徒さんからは、入学して3年間、大好きな校歌を一度も声を出して歌ったことがないというお話もうかがって、この間の生徒の皆さんたちの学校生活の大きな制限と痛みとを感じました。

新型コロナという経験のない未曾有の危機はもちろん、時代の流れの早さ、先行きの見えなさがある中で、私自身も一人の親として子どもをどう支えていけばいいのかと悩む毎日があります。また、政治の場でさまざまな困難を抱えた若者たちの生い立ちを知るにつけ、ここまでの人生で、その子自身の最善の利益を考えて全力で守ってくれる信頼できる大人が一人もいなかったのかと胸がふさぐ思いがします。

本来であれば、そうした役割は保護者が担ってほしいと期待されるところですが、核家族化も進み、3組に1組が離婚する中で、どのような家庭の中で子どもたちが過ごしているかは一層見えづらくなっています。親や兄弟などの世話を日常的に担う子ども、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちを守る取り組みも始まったばかりです。

それでも、まだ地方は恵まれている、そう感じます。○○さんの家の弟さんの子ども、などとして、ワンクッションで多くの人がつながるような顔の見える関係が地域にあることは救いです。

少子高齢化が進む中、一人ひとりの子どもたちは文字通り地域の宝。こうした子どもたちを見守る役割は、多忙な学校の先生だけでは到底担いきれないと感じます。これまで西目高校を支えてくださった多くの皆様が、それぞれの子どもたちが自分の得意なことを生かして幸せな人生を歩むことができるように、誰一人取り残さないという思いで、これからも生徒の皆さんを守ってくださるように心からお願いし、私の挨拶とさせていただきました。

写真は西目高校書道部の生徒の皆さんによるライブパフォーマンスなど


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