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更年期

2023.05.24 14:08

実はここしばらく悩まされているものがあります。

それは、「更年期」。

1年半ほど前から、時々、前触れもなく突然のめまいと頭痛に襲われることがありました。

妊娠期からのかかりつけである婦人科の先生にも、「この周期にしてはもう少し育っているはずの卵胞があまり育っていなくて、もしかしたら(ホルモンの)ゆらぎの時期に入っているのかもしれませんね」と言われたのは2年ほど前のこと。

健康診断では特段異常がないので、もしかしたらと思っていましたが、昨年秋にNHKの更年期特集に関わっている記者さんとお話をさせていただいたのを機に、更年期専門医を受診したところ、血液検査できっぱりと更年期認定。あれこれの不調は、体のどこかが悪いわけではなくて、更年期のためだろうということがわかりホッとしたのと同時に、二人目(の子ども)をもし授かるのならと思ってきたけれどそれはきっと気持ちの整理をつける頃なのだろうということや、これからもっと色々な症状が出てくるのかなとちょっと憂鬱な気持ちにも。

そして、3、4ヶ月ほど前からは夜に何度も目覚めて目が冴えてしまって眠れないという不眠の症状に苦しめられ、寝不足の状態が続きました。その症状が落ち着いたと思うと、今度は、夜中に寒気とは違う、全身が氷のように冷たくなり鳥肌が立つ症状が、そして10日ほど前には、寝ているとき初めてのホットフラッシュ(突然身体が熱くなり汗が出てくる)を経験し、人生で初めての感覚に、「なんだかすごいなあ。この感覚をある意味楽しむ余裕を忘れずにいたいな」と思ったり。

更年期の典型的症状と言われるだけあって、ホットフラッシュはそれ以来昼間も度々起こるようになりました。

国会の中も、委員会の場ではジャケットを脱いでよい決まりなのですが、どなたも脱ぐ方がないので小心者の私はまだ脱ぐことができずにおりました(改めて考えてみると、そんなことを言っていたらなんのためのクールビズかということですから、以降は遠慮なく過ごそうと思います)。

週末、県スポーツ協会100周年記念式典の際にも、なんの前触れもきっかけもなく、壇上に並んで座っている時にブワーっと汗が吹き出してきて、それでも、さすがに壇上で一人ジャケットを脱いだりするわけにもいかず、人生の先輩たちはこういうときどうやって乗り越えたのかなあと考えながらカバンの中をハンカチを探してゴソゴソしたり。

更年期という言葉は、女性は若さに価値があるとされてきた日本の社会の中において負の印象がもたれ、語られることが少なかったものです。しかし、語られてこなかった影で、更年期による不調で仕事を辞めたり、重要な仕事を引き受けられなかったり、昇進や転勤を諦めるなどといった経験をしている方が非常に多いことが調査でも明らかとなっています。ここ1、2年ほどで、ちゃんと更年期を知って対処をしていこう、更年期による社会の損失は約6300億円との結果も公表され、NHKなどでも特集が組まれるようになりました。

生理政策が語られるようになったのと同じように、更年期を含めた女性の心身に起こること、女性医療政策やその課題がもっと語られ理解されるように、ちょうど今それを経験している当事者の議員の一人として自分の身に起こることを観察しながら、覚書きも兼ねて語ることを通して、皆さんと一緒に私も更年期をめぐる課題を考えていきたいと思います。


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