2023.06.20 15:16
毎週末開催している「しずかと語る会」も残すところあと2週となりました。後半は県南を中心にお邪魔します!(開催日時、場所は下の日程表をご参照ください)
語る会の開催中、皆さまにお会いできることの他にひそかに楽しみにしているのは、会場の近くでいただく昼ごはんとお菓子などのおやつ。常々行きたい!と思いながらも、広い全県を歩くことはままならず、まだまだ行くことができていないお店がたくさんあります。今回の語る会の日のランチにぜひと思っていたお店の一つが、八峰町の岩館漁港で養殖された「輝サーモン」を具材に使用した海鮮丼を提供する「地物食堂どはち」。今国会では、所属する農林水産委員会にて漁業関係の法改正が複数あり、八峰町の漁師さんにもお話を伺っていたので、ずっとお邪魔したいと思っていました。
今国会で議論されたものの一つは、「水産加工業施設改良資金融通臨時措置法の一部を改正する法律案」。私が質疑で取り上げたのは、「未利用魚」の活用促進についてです。未利用魚とは、サイズが不揃い、漁獲量が少ない、鮮度が落ちやすいなどの理由で、市場に出回らずに利用されない魚のこと。未利用魚の有効活用は、限りある水産資源の有効利用や漁業者の所得向上を図る上で重要な取り組みです。国も後押しをしていますが、その支援を活用できる地域や対象となる魚種が限られています。ただ、気候変動の影響で獲れる魚は当然ながら変化を続けています。対象となる魚種を広げてもらうとともに、意欲的な取り組みにさらなる支援をと訴えました。
もう一つが、「漁港漁場整備法及び水産業協同組合法の一部を改正する法律案」。漁業の根拠地である漁港の価値、魅力を生かし、漁業体験活動や水産食堂などの海業の取組を推進し、交流人口の拡大とともに水産物消費の増進を図ることを目的とした法改正でした。私からは、漁港だけではなく、内陸の道の駅や温泉など周辺地域が一体となって集客をする必要があることから、包括的に取り組みを支援できるようなものにしてほしいと求めました。
法改正の審議にあたり、私がお話を伺ったのは、食堂「どはち」を立ち上げた漁業者のお一人、千葉さん。千葉さんらの行っている未利用魚を「漁師の分け前」として販売する取り組みは、NHKクローズアップ現代の未利用魚の特集にも取り上げられており、ご覧になった方もあるのではないかと思います。千葉さんからは「船の数も減って漁港も活気がない。このままでは駄目だと若手を中心にとても強い危機感があり、もう一度以前のように活気のある港をつくりたいという強い思いがある」と伺いました。こうした意欲的な取り組みを続ける皆さんを後方からしっかりと支援できるよう引き続き法律や制度を整えることに注力したいと思います。
また、漁業関係の事業に限らず、国の政策が現場に届いていないと思うことがしばしばあります。この事業は県内のあの地域で活かせるのではないか、この補助金はあの方が個人的に頑張っている支援活動に使えるのではないかーーー。自治体議員の皆さんのお知恵もお借りしながら、県内で頑張っている方達と国の政策や事業とをしっかり繋ぐことにも目配りをしていきます。
写真は、「どはち」で頂いた海鮮丼。語る会にいらしていただいた奈良町議とご一緒させて頂きました。尚、語る会で訪れた先々で頂いた美味しいものは、
Instagram(https://instagram.com/shizukaterata?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==)でもご紹介しております。
<語る会、今週末以降の日程>
6月24日(土)
午前10時 仙北市 樺細工伝承館
午後 2時 美郷町 住民活動センター
6月25日(日)
午前10時 にかほ市 象潟公民館
午後 1時 由利本荘市 アクアパル
午後 3時 秋田市 アルヴェ ※
7月1日(土)広報紙でのご案内に曜日の誤りがありましたが、開催は土曜日となります。
午前10時 大仙市 はなびアム
午後 2時 横手市 かまくら館 ※
※の会場には手話通訳があります。