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ありのままでいられる学校

2023.06.28 12:38

先日、東由利の保育園、えみの森(旧みどり保育園)をお訪ねしてきました。

ここは、子どもたちが自然の中で楽しく遊ぶ、いわゆる自由保育を行なっているところです。異年齢の子どもたちが、じゃぶじゃぶ池のような小さな小川が流れる広い園庭の中で好き好きに遊んでいます。園庭の隣にある、園が管理している畑のほうへ歩き出す子も。当たり前のことですが、広い園庭の中、十分な数の保育士の方たちがいなければ、こうした見守りはできることではなく、すべては子どもたちの豊かな学び育ちのためにと心を配り、経営の中で努力しておられる園のあり方に頭が下がりました。

たまたま居合わせた東京から移住してきたというお子さんの保護者の方。どこかでお目にかかったようなと思ったら、以前魁新報に掲載されていたご家族のパパでした。掲載時には本格移住を検討し再訪中とのことでしたが、その後、子どもたちがこの園に惚れ込んでしまったこともあり、移住を決めたとのこと。

こうした素晴らしい就学前教育環境により、移住者が集まるところは実は全国に点在しています。北海道の札幌トモエ幼稚園、長野県の認定こども園大地、沖縄のよみたん自然学校。友人の子どもが通っていたご縁などで、議員となる前、この3か所を子連れで訪問したり、体験入学をさせていただいたりしたのですが、どこも一定数の移住者の方があり、この園に子どもを通わせたいといって移住を決意したご家族が集まっていました。

秋田市や北秋田市からも園を訪ねてきていた方々もあり、お悩みも様々教えていただきましたが、お話しさせていただいた多くの方が課題だと考えているのは、自分の好奇心に従って自由にやりたいことをしてきた子どもたちがこの延長で学べるような小学校がないこと。子どもたちが関心を持つことを最も大切に考え、一人ひとりのありのままを受け入れるという教育環境で育った子どもたちは、普通の小学校の中では、同質性の高い集団の中でみんなと一緒に行動ができないなどとして、ともすれば問題視されがち。北海道のトモエ幼稚園を訪ねた時には、その卒園生が多く通う小学校があると教えていただきましたが、トモエ幼稚園も、よみたん自然学校も、フリースクールのような形で小学校年齢の子どもたちも通ってきています。

こうした子どもたちが引き続き目を輝かせながら学び育つことができる小学校、「一人ひとりのありのままの子どもを受け入れる」小学校が求められていると改めて感じました。

今回えみの森をお訪ねしたのは、以前にご紹介した「夢みる小学校」という映画の上映会で園長さんにお会いしたことがきっかけでした。

秋田にもぜひ子どもたちが自分の好奇心を大切にしながら学ぶことのできる学校ができるように、そして、私立などの選択肢がほとんどない秋田だからこそ、公立で、できる限り一条校としての小学校や中学校、また、不登校特例校などを誕生させることができるように、この分野に興味関心を持ってくださる県内外の方たちとともに努力をしたいと思います。

<お知らせ> 全県の語る会も今週末が最後。皆様のお越しをお待ちしております。

7月1日(土)

>>広報紙でのご案内に曜日の誤りがありましたが、開催は今週末土曜日となります。

午前10時 大仙市 はなびアム

午後 2時 横手市 かまくら館 ※横手会場は手話通訳あり。


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