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国会始まりました

2024.01.31 13:36

先週金曜日から国会が始まりました。

今国会も多岐にわたる諸課題、災害のようにすぐに対応が必要なものはもちろんではありますが、すぐには答えの出ない課題にも粘り強く合意点を見出せるよう取り組んで参りたいと思います。

新年会で各地をまわらせて頂く中、多くの方から厳しい声が聞かれた裏金の問題も解決しなければなりません。

国会開会を前に捜査状況の概ねの結論が出されましたが、すっきりするものではありませんでした。それは、派閥の会計責任者という事務方一人で、数億に渡る裏金作りを組織的に継続していたなんて誰も信じていないのに、立件されるのは派閥職員と、4千万円以上の裏金を作っていた3議員だけとなったからです。

国民にはインボイスを導入し、収入は1円も見逃さないとして、道の駅に細々と野菜などをおろすご高齢の方にさえそれを課す一方で、政治家は不記載の公訴時効にかからない5年間だけでも、数百万、数千万の裏金を作っていました。立件されるのは4千万円以上の議員だけというのは公正な社会とは言えないでしょう。

X(旧Twitter)を見ていたら、こんなつぶやきがありました。

コンビニで100円のコーヒーを買い、150円のラテを入れて逮捕されたというニュースについて、かたや50円誤魔化して逮捕、政治家は4千万円以下は無罪放免か、と。本当にその通りだと思います。

こんなことでは国民に信頼されません。政治への信頼はいま失墜しています。

国会開会と前後して、疑惑を持たれた議員が少しずつ語り始めました。でも、そこで語られるのは「自分は知らなかった」、「政治活動に使った」などなど。知らないわけがありません。公開できる使い道なら裏金にする必要性はなかったでしょう。記者会見の場で逆ギレして「これ以上責任を取れというなら死ぬしかない」という議員もいました。

自民党からも政治資金規正法改正の声が上がりますが、「窃盗犯に窃盗を取り締まるまともな法改正ができるのか」とテレビで厳しく指摘されていた通りだと私も思います。

派閥を解消したからといって集まってくる議員にあっちにいけとは言えない、という派閥領袖の本音も聞こえてきます。派閥を解消したところで、これからもお金と人事を大物政治家が差配する構造は変わらないでしょう。岸田総理の施政方針演説でも、徹底した事実解明を行う決意は感じられませんでした。こんな状態で、自民党に自浄作用など期待できるわけがありません。

しっかりとした実態の解明をし、金額の多寡を問わず、不正をしていたなら、刑事責任を問われなかったとしても政治家としてしっかり説明し責任を取ることが最低限必要です。

政治家となって4年半、生活者感覚とは乖離した政治の環境を内側から見てきました。

自民党のとある議員は、一枚2万円のパーティー券を300枚、600万円分を売るノルマが課されていたと発言しています。一つの会社に10枚ずつ買ってもらい20万、10社で200万、30社に買ってもらってやっと600万円です。それぐらいの付き合いや関係が地元でできていないのなら、選挙になど勝てないという自民党の理屈、旧来的な体質があります。もちろん、純粋に応援したいという企業も中にはあるかも知れませんが、それが利益誘導の癒着の温床になっている構造がここにも透けて見えます。

「パーティーなしでどうやって政治資金を集めるのか」と言う議員もいました。

でも待ってほしいのです。私も夫もパーティーは開いていません。党や議院からの交付金などを主な原資として、その中でできる範囲の政治活動をしています。多額のお金を集めなくてはいけない旧来的な活動のあり方そのものを問うていかなければならないと思います。それには選挙で、そういうあり方はやめようという意志を示すことが必要です。

政治の役割とは究極、税金をどのように集めて、何にどう使うかということ。

それは、国民の理解と信頼があってこそ成り立つものです。

このような問題で国民の信頼を損なった古い自民党に厳しく対峙し、山積する課題に真摯に取り組むことを通して、大きく傷ついた政治の信頼を取り戻せるよう努力して参ります。


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