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はだしのこころ

2025.02.27 12:16

秋田市にぎわい広場AUで行われていたアート展「はだしのこころ」に足を運んできました。

新屋のNPO法人アートリンク「うちのあかり」さんが企画運営をされた展示会で、今回が9回目。日曜には、情熱大陸で取り上げられたこともある著名な画家のミロコマチコさんのライブドローイングなども行われたとのこと。

障がいのあるお子さんを持つ保護者の方々から、「うちのあかり」さんの活動をお伺いしてきましたが、コロナが長引いたことなどもあってお訪ねするタイミングを逸したままになっていましたが、会場にて、法人の代表でいらっしゃる秋田公立美術大学の安藤郁子先生にもお目にかかることが叶い、様々なお話をお伺いしました。

「うちのあかり」では、アートに興味をもつ障がいのある方々が集っておられますが、印象的だったのは、福祉的な視点ではなくて、純粋にそれぞれの世界の深さを見つめることが楽しいという安藤先生のお言葉でした。はだしのこころという展覧会タイトルもしみじみと心に染みるもので、このような思いで、一人ひとりの個性と世界観を表現することを支える方があることは、ここに集われる方々と保護者の方にとってどんなに幸せなことかと強く胸を打たれました。

いわゆる障がい者アートは、裾野は広いものの、なかなか光が当てられてこなかった世界であり、私が最初にこの世界に触れたのは、「ねむの木学園」の作品集であったと記憶しています。今ではお隣岩手のヘラルボニーさんが国内外の数々のブランドとのコラボレーション商品を販売するなど、夢が膨らむような事業を展開されていることなどを筆頭に、美術大学との連携で商品開発がなされるなど、各地に多くの取り組みが生まれています。

政治の世界にいると、考えの違いなどからときに意欲を削がれ打ちひしがれるようなこともありますが、子ども・障がい・社会的養護など、こうした現場にいらっしゃる方々にお話を伺っていると、生涯忘れ得ぬひと言を耳にすることがあり、この仕事をしていたからこそこうした出会いがあることに感謝をしながら、こうした方々のために社会を変える努力を続けようと奮い立つ気持ちが湧いてきます。この日も数々のアート作品を見つめながらそのような思いに駆られ、力を頂く訪問となりました。


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