2019.06.06 15:04
先日、父子家庭の方から「母子家庭・父子家庭の方々の生活と子育ての悲痛は、計り知れないものがある事を知って欲しい」とのご指摘を頂きました。私が目指しているのは、こうして頂く小さな声のひとつひとつをしっかりと受け止め、安心につなげていくこと。
活動を始めて3ヶ月、まだまだ私がやりたいと思っていることを書ききれていないのですが、その中の一つに、養育費の立替払いの制度化があります。
私の親友たちも、現在、父子家庭、母子家庭でそれぞれ大変な状況にあります。
父子家庭の友人は、当然ながらフルタイムの仕事との両立が難しく、両親が仕事を辞めて友人の家に移り住むことで、なんとか仕事を続けることができています。ただ、両親もそれぞれ高齢になり、いつ介護が必要になるかもわかりません。この状態がいつまで続くか、綱渡り状態だと心配しています。母子家庭の友人の現状はもっと深刻です。さまざまな事情もあり、実家からの援助が得られず、小学生と保育園児を抱えて非正規でしか働けず、ギリギリの状況で暮らしています。非正規ですから、風邪で休めばその分その月のお給料は減り、そのプレッシャーは相当なものです。どちらも、離婚した相手から養育費は得られていません。
特に昨今の日本の傾向として、自己責任ということが言われますが、ことこの件に関しては、子どもの福祉、子どもの権利ということが忘れ去られているとすら感じます。一番に考えるべきは子どもの利益だと強く思います。
兵庫県の明石市では養育費の立替払い制度が導入され、保証会社を介して養育費が養育者に払われ、相手には保証会社から請求がいく仕組みとなっています。市側の負担は保証会社に払う保険金のようなもののみです。どこの市町村でもやろうと思えばできるのだと思うのですが、そうした自治体の自主的な取り組み、首長の一存に任せるのではなく、子どもの利益に最善の道を拓くため、国としての制度化が必要だと考えています。
子育ては、夫婦二人でしていても大変です。かくいう我が家も、先日、子どもが39度の熱を出し、互いに予定を大幅に変えざるを得ませんでした(その後間もなく快復し今は元気です)。こうした責任を一人で負う重責のみならず、経済的な心配をしながら生活をしなければいけないことの負担はいかほどかと思います。私の友人たちのことだけを頭に浮かべても、時間、体力、気力、経済的余裕のない中で弁護士に相談して養育費のことを解決するなどというのは無理難題だと容易に想像でき、そのためにはなんとしてもこの立替払い制度の全国制度化が必要だと強く感じています。
毎日の生活はもちろんですが、こうした家計の状況が、子ども達にかけられる教育費にも響いて、事実、親の所得と子ども達の学歴は相関関係にあるというデータも揃っています。
子どもの貧困を防ごうと、子ども食堂などの活動も全国に広がりを見せ、そうした善意の取り組み自体は素晴らしいものです。しかし、落ち着いて考えてみれば、こうしたことは、本来、国や行政が担うべき役割であろうと私は思います。自己責任で片付けるのではなくて、格差が世代を超えて連鎖をするのを防いでいくことが、一人ひとりの人生を豊かにし、結果として国も豊かになることが出来るとの確信が私にはあります。
もちろん、私一人で実現できることではありません。ですが、こうした思いも持ちながら国政を目指しております。
政治は誰のためにあるのか、本当に助けるべき人を考えれば答えは自ずと見えてくるはず。そのことを肝に銘じ頑張って参ります。
写真は息子との昼食