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2100年の秋田の夏

2020.08.07 14:57

「今日も全国的に猛烈な暑さとなりました。各地で観測した最高気温は秋田で42.5度。この暑さの影響で、今日までに全国で熱中症などで亡くなった方は1万5千人を超えました」

こんな信じられないような天気予報が、現実となるかも知れません。

「2100年の天気予報」という動画をご覧になったことがあるでしょうか。
このまま温暖化が進めば、日本各地は気象はどのようになっているのかというのをデータで分析・予想したものです。

それによれば、秋田の夏の最高気温は42.5度。
衝撃を受けました。
とてもではないですが、屋外で長く過ごせるような気温ではありません。
今は感染症対策で不要不急の外出を控えるように言われていますが、このままでは、将来、猛烈な暑さのため外出を控えるよう言われる時代が来るでしょう。

気温の上昇で集中豪雨の発生が増加し、災害のリスクも高まります。
先月は九州地方を中心に発生した集中豪雨により、河川が氾濫し、洪水となって街を襲い、悲しいことに多くの命が奪われました。秋田県内も先日の集中豪雨で、住宅への浸水や農作物の被害に遭い大変な思いをされている方がいます。

温暖化は平時の農業にも大きな影響を与えます。
動画では北海道の稲作が猛暑のために実のつきが悪くなり、品質低下を心配する声が伝えられていましたが、米どころ秋田もけっして他人事ではありません。りんごの色付きも悪くなり収穫の判断が難しくなります。
海水温も上がるのですから、漁業への影響も計り知れません。

2100年なんて生きてない、と思われるかもしれません。でもこんな未来を子どもたち、孫たちに残したいと思う方はいないのではないでしょうか。私は嫌です。
しかも、これからの温暖化の推移によっては、もっと早くこの気温に達する可能性も十分にあるのだそうです。

地球温暖化。
そうは言っても冬になれば寒くなり、普段の生活には関係ないと感じられる方も多いと思います。
でも、一人ひとりの生活に大きく影響し、どう推移するかは、私たち一人ひとりの生活の仕方に密接に関わっています。

温暖化を止めるには、二酸化炭素の排出を減らすことが決定的に重要です。
政府は2050年に二酸化炭素80%削減を目標に掲げています。そして、全国20の都道府県を含む148の自治体が、政府目標を上回る「2050年までに排出実質ゼロ」を表明しました。

しかし、残念ながら、環境省の整理によれば、秋田県、県内の自治体は、どこも手をあげていません。
他の自治体の取り組みを見ると、公共施設への太陽光パネルの設置、地域の省エネ推進のほか、森林を二酸化炭素の効果的な吸収源として整備したり、スマート農業の推進によって農業による環境負荷を低減したりするなど秋田の強みを発揮できそうな取り組みもあります。

すでに取り組んでいる地域の皆さんや団体と協力し、省庁や他の自治体などの知恵をお借りしながら、私も取り組みたいと思います。
地球、と言えば、どこか遠い話のように感じますが、私たちの一人ひとりの生活の仕方によって、この秋田の未来も大きく変わってきます。
私自身も飛行機での移動に頼らざるを得ず、決して環境負荷の低い生活をしているとは言えませんが、私たちの日々の選択の一つひとつの積み重ねが未来の秋田、日本、そして世界の気候を確実に変えていきます。

「買い物は投票なんだ」
そんなタイトルの本を書評で見ましたが、私たちの消費行動の一つひとつが投票である、そんな意識をもって生活をしていきたいと思います。

https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/2100weather/
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/ondanka/

写真は息子が学校から持ち帰ったアサガオ。強い日差しで少し萎びれています。枯らしてしまわないか心配です。

8月7日
てらた しずか


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