ブログ

女性が挑むということは

2022.06.18 19:08

間近に迫った参議院選挙。

私が挑戦した3年前よりも多い500名を超える方が立候補する予定とのこと。

中でも女性候補者は過去最高となる見通しで、175人以上だと報じられています。

これは、候補者全体の約三割が女性となる計算。

各党が積極的に女性候補者の擁立に取り組み、中でも野党側は、共産党は55%、立憲民主党も50%を超えたとの報道もありました。

これだけでも政治を変えていく大きな一歩と期待を持ちたいと思います。

ただ、この結果を導いた背景には、多くの困難と葛藤があったと想像できます。

この夏の選挙にあたり、私自身も立候補への説得に当たってきました。中でも、子育て中の女性が選挙に出てみようと思うには、同居家族にある程度家事を任せることができ、子どもの世話も任せられること、これから少し自分が家事育児にかけられる時間が減ったとしてもなんとかなるだろうと思えることが最低条件だと感じました。そして、核家族が多くなっている今、その同居家族とは多くの場合、パートナーである夫です。

私自身もそうでしたが、そうでなくては、女性は選挙に出ることなど現実のこととして考えられないのだと思います。

自分が忙しくなったら、子どものことや家の中のことが滞ると感じたらやっぱり躊躇してしまう。

家事育児の分担が叫ばれて久しいですが、各種調査を見ても、日本における現実は、共働きであろうとも未だ女性側に任されている負担は重く、どうしてもその点が何をするにも障害となります。

このような話もありました。

女性を積極的に擁立しようとしている政党でのこと。

候補予定者が子育て中の女性だったのですが、面談する男性役員らが異口同音に「お母さんが選挙に出ることで子供は寂しがらない?」と聞いてきたそうです。

単なる雑談のつもりであったのだとは思いますが、おそらく男性の候補予定者には聞かない質問でしょう。口では「女性の活躍」を唱え、女性候補の擁立を唱えながらも、潜在意識の中では「育児は母親がするもの」という固定観念が根付いているのが明らかです。

家事も育児も仕事も全部頑張るのだ、ということもなかなか難しいことです。

ある先輩女性議員は、単身赴任をされているパートナーとのお子さんをワンオペで育ててこられ、地域の方に頼ってなんとか両立してきたとのこと。ただ、多くの方はその議員のようにパワフルウーマンにはなれないと感じます。核家族が増え、自分が生まれ育った場所ではないところで子育てをしている方の方が多くなっているとの調査結果や、出産年齢も上がり、高齢の両親にも頼れないという子育て家庭が増えてきている今、結局のところ男性の家庭進出を進めていかなければ、政治の世界に普通の女性が増えることは難しいと思います。

今回、それらの困難を抱え、葛藤を乗り越えながら手を挙げた多くの候補予定者に心からのエールを送りたいと思います。

そして、この行動一つひとつが、子育て周りの課題や女性の抱える課題を解決していくのに不可欠だと考えています。

多くの同志が、秋田においてはささゆりこさんが、多くの方のご支援を賜われるよう、私も全力を尽くし頑張りたいと思います。

いざ、参議院選挙です。

写真は半年間に及ぶ国会を終え、自室にて


トップへ戻る