2023.02.21 17:29
4月の秋田県議会議員選挙に北秋田市選挙区から立候補を表明されている佐藤光子さんの激励に行って参りました。
佐藤さんは45歳。シングルマザーとして2人のお子さんの子育てに奮闘しながら、北秋田市議として既に4期目の任期を務めている、子育て世代の先輩議員です。政治の世界に最も足りないと私が考えている、自らの生活実感を活かして制度を変えるために尽力されてきた方であり、32歳の初当選から、地域に根ざして13年議員を務めてこられた実績もあり、地域の方々や県内外の若手議員から寄せられている信頼と期待は大きなものがあると感じております。
母子家庭で自ら子どもを育てる経験を通して、生活の苦労をその身をもって体験し、半数が貧困であるとのデータがあるひとり親家庭の困難を改善するためにも奔走されてきました。ご実家のご両親に支えられながら、日々問題を解決する努力を通して、女性の視点から必要だと思う政策の充実を訴え実現してこられました。
私が佐藤さんの存在を初めて知ったのは、2年前の魁新報の紙面。「政治と女性」との特集で、「若い」「女性」議員であるが故に少子化対策に関する発言をした際に「お前のことだろ」などと議会でヤジを飛ばされたことや(当時は独身でお子さんがいなかった)、セクハラに遭った経験、37歳の任期中の出産の際には、「産むなら選挙に出るな」などと言われて苦しんだ経験を率直に語っており、胸を突かれる想いがしました。
こうしたことは、県内では今まで公には語られてこなかったことだろうと感じます。昨日の魁紙面には一面に大仙市の女性議員の苦悩が語られていましたが、少しずつ、議会に女性が増えてきたからこそ、ようやく語る方が出てこられ光が当たったと考えています。これまでは、あまりに男性ばかりであったために語ることすら憚られる現状があったのだと。
秋田県議会は定数43名の中に女性議員はたった5名、11.6%しかいません。各地に若手の議員も増えてきましたが、その全てが男性です。女性の方が平均寿命が長いこともあり、県人口の53%は女性であるのに、女性県議会議員の比率は11.6%なのです。
「女性のいない民主主義」(前田健太郎著)によれば、男性と女性では課題だと感じる社会問題の傾向が異なることがデータとして明らかであるとのこと。そうであれば、女性が人口の半数以上でありながら、その代表としての女性議員が11.6%であることは、議会で扱われる課題の中に、女性が問題だと感じる事柄が現実以上に軽視されている恐れがあります。
北秋田市の県議会の議席は2つ、現職は共に男性です。議席の1つは、人口の半数以上を占める女性が得るべきだと考えます。佐藤さんのように、女性の視点を活かしながら地域の問題解決の実績を積まれてきた方であればなおさらです。
佐藤光子さんを全力で応援しています!