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東成瀬村のスリランカカレー

2023.05.02 13:48

東成瀬村は、母の実家が増田である私にとって、子ども時代に川遊びなどにでかけた思い出の地。週末の土曜日は、その東成瀬村にて行われた、成瀬ダム付替国道342号線の開通式典並びに見学会に出かけてきました。

本線の開通によって、これまで急勾配、急カーブ、また、冬場は雪崩の危険があった旧道を通らずに済み、村の方や近隣の方の安全に大きく資するものであるとのこと。

テープカットは人生で初めて。どこにハサミを入れるのかを教えていただきながら、新しくできた「赤滝大橋」の命名者である小学2年生の男の子の隣で、恐らくその男の子も初めてであろうテープカットを一緒にできたことはよい思い出となりました。

仙人太鼓の演奏で始まった式典の後は、車に乗って開通した道路を通り、続いてダム工事現場の見学会へ。国土交通省の方や工事事業者の皆さんから全国で最新であるという技術を用いた工法や機械、進捗状況、今後の見通しなどをご説明頂きました。

ダム工事に用いられる岩石などは現場近くで調達されていますが、その採掘にあたっても、最新の機器が用いられ、工事に使用できないような石などを採掘し残土を増やすことがないよう事前にセンサーで硬度などを検査してから砕いているとのこと。

火薬を用いて発破をする際には、ボタンを押す人が身の安全を確保するボックスが設置されており、事故の危険とは無縁でないことを実感いたしました。

東成瀬村の中をとおり現地に向かうまでには、工事現場で働く多くの方の宿舎が立ち並んでいます。村内には十分な宿泊施設がないため、工事後は解体される仮設の建物で寝泊まりをされています。改めて、ダムというのは一大事業であり、数十年続く工事の中に多くの方の尽力とご労苦があることを思い知らされました。

技術が進む中でも、多くの人手が必要であることはもちろんではありますが、一部には事前にプログラムされた動きで自動化されている車両が走っていて、今後はもっと自動化が進み無人化できる部分もあるとのことで、工事現場の安全・安心に寄与するものと嬉しく思いました。

お土産に頂いたのはダムカードなどとともに、なぜかスリランカカレー。

どうしてスリランカのカレー?と思ったら、ちゃんとそこにはエピソードが添えられていました。工事には多くの海外からの従事者もあり、出身国はスリランカが最多。彼らが宿舎で作っていた母国のカレーのレシピを教えてもらい商品化したものとのこと。

ダムの工事に関わる多くの皆さんに感謝しながら、頂こうと思います。

工事の続く成瀬ダムでは、月に2度ほど見学会が行われています。

普段は入ることができない工事現場に入り、そこでしか感じることのできないものを得るために、これからの季節、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


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