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クマ対策の強化に向けて

2023.11.10 12:52

今国会初となる農林水産委員会での質疑。私からは、地元の皆様から多くの不安の声が寄せられているクマへの対策強化に向けて質問させていただきました。

少しでも前進させたかったのが、クマを「指定管理鳥獣」に指定すること。

「指定管理鳥獣」は、集中的かつ広域的な管理が必要な動物について環境省が指定するもので、指定されれば、個体数の調査や捕獲、狩猟者育成の研修などに補助金の交付が受けられるなど、対策に使うことのできる予算が増えます。現在はシカとイノシシのみが指定されおり、クマは指定されていません。

今国会でも、既にクマによる被害が大きい北海道や東北の議員がクマの指定を求めましたが、環境省は、「クマは四国などでは数が少なくむしろ保護すべき対象」として指定に難色を示してきました。

しかし、法律には、「集中的かつ広域的な管理が必要」とはあるものの、「全国的」とは書いてありません。そこで委員会では、「北海道から九州まで全国一律で生息数が増えていることが『指定管理鳥獣』指定の条件なのか」と問うたところ、全国一律で増えてなくてもいいという環境省の答弁を引き出しました。

地元では、連日クマの人身被害、農作物への被害が報道されています。今、現在進行形で強く脅かされています。

大切な生産者とその生産者の暮らす生活基盤・農地・農村、生活の糧となる農作物を守るためにも、農林水産大臣からもクマの指定管理鳥獣への指定を強く働きかけて頂くことを求めました。

委員会には北海道、青森、岩手、山形の議員もあり、議場内の与党議員からも「ホントだよ。指定すればいいんじゃん」との声が上がったり、僕からも言っておくからと声をかけて下さる方もありました。

少しではありますが、指定管理鳥獣指定に向けて前進したと思います。これからも同様の要望をしている県や他の議員と連携して働きかけて参ります。

質疑の様子は下記のリンク先からご覧いただけます。

https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=7624


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