2024.02.15 15:25
私が大学受験生だったのは約30年前ですが、今まさに受験シーズン真っ只中を過ごす姪っ子の話を聞いていると、今もあまり大きくは変わっていないと思える受験の様子に、心細かったあの頃を思い出しています。
地方在住の受験生にとって、東京などの大学を受験するには、また大きなハードルがあります。
行きたい大学の入試、合格発表、入学金の振込の締め切りの日程などを調べることはもちろんですが、受験のために何度も上京することがないようなスケジュールが組めるように、そして、可能な限り、第一志望校の発表の前に滑り止めの学校の入学金締め切りが来ないという条件で志願する学校を絞り込みます。交通手段とホテルの確保、受験の前日以外は千葉の叔父の家に泊めてもらったり、何かあった時に助けてもらえるようお願いして、父は10万円ほどの予算を組んで、「受験旅行」の行程表をまとめてくれました。初めて飛行機に乗ったのも、受験の時であったと記憶しています。
私の頃には、男の子の兄弟がいる家は、兄や弟は大学に行っても、女の子は就職や専門学校、短大に、という家庭も珍しくなかったと思います。もしかしたら、家庭の経済的な状況等によっては、今でもそのように考えるお宅もあるのではないかと思います。
私も奨学金のお世話になりながら、無事大学を卒業し今このような仕事をさせてもらっています。
大学に進学することが全てではありませんが、進学を希望する受験生たちが未来あふれる第一歩を踏み出してほしいな、と、ほぼ初めての東京に戸惑う姪っ子の瞳を見ながら強く願いました。
がんばれ、受験生!