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県議選を終えて

2023.04.11 14:34

県内各地で桜が咲き始め、見頃となった春(県内内陸部では一部雪が降ったところもあり驚きました!)。

この週末の選挙で、応援していた多くの方の当選が叶い嬉しく思います。

イージス・アショアの際に共に声を上げてくださった皆さん、個別の政策課題、農林水産分野や子ども子育て関連、福祉、介護、先月条例が可決された県の虐待防止施策など、党派を超えてこれからもご指導を仰ぎ連携したいと考えていた議員の皆さんと、これからも県内課題の解決のために共に働いて参ります。

残念ながら落選をされた方々もありました。それでも、政策課題への意欲と問題意識を持って臨まれたそれぞれの挑戦は尊いものでありました。なにより、4年前は無投票であった8つの選挙区のうち4選挙区に新人の方が挑まれ、県民に選択肢が示されたこと、若者・女性への期待が高まり、県議会に新しい風が吹いたことは県民の想いの現れと受け止めたいと思います。

先月の朝日新聞の全国面に、私の地元横手市の選出で、全国都道府県議会議長会会長である柴田正敏氏のインタビューが掲載されていました。県議会の選挙区のうち一人区がどうしても指定席になりがちであること、もちろん県内の一人区の議員はどなたも優秀な方だとされながらも、その地域にも別の発想をもった方もあるかもしれず、多選が続くことで民意の多様性が阻まれるのではとの問題意識を呈されており、無投票が増える特に地方の県議会議員選挙における重い課題を突きつけられた思いが致しました。野党がだらしないからだとの声も聞かれます。確かに野党の支持率が低く、こうした状況の中ではなかなか現職の与党議員に挑む候補者が現れづらいという実情があります。ただ、その他の組織とは違い、人材配置をするように候補者を配置することはまずできず、立候補を決意してくださる方がない限り、選択肢を示すことは叶いません。4年前、私が候補者として推挙されたことも、野党側が一致して応援できる候補者がない中での苦渋の選択肢であったのだろうと思います。

一昨年の衆議院選挙の後、友人に言われたことがあります。

「このあいだまで一緒に仕事をしていた同僚が選挙に出ることになり、自分の名前と顔写真がついた旗を持って道端に立っていたので衝撃を受けた」と。

ごく普通に生活をしている人たちにとって、「選挙に出る」というハードルはあまりにも高く、政治活動は日常の生活とはかけ離れた一種異様な感じを与えてしまっていること、仕事も恥も外聞も全てを投げ捨てる覚悟でなければやれないものだと感じさせてしまっていること、身内に政治家がいない方々にとっていかに異質な世界だと思われているのかを改めて考えさせられました。

今週末日曜日からは秋田市などの議会選挙と大館市長選挙が始まります。

明確な課題意識をもって、政治以外の手段ではどうしても解決し得ないという壁を感じた方が、その目的意識一本で政治の世界に足を踏み入れようとする気持ちをくじかないような選挙制度、選挙のあり方をみんなで考えていく必要があります。

この春、そうしたことを乗り越えて、選挙に臨まれた、臨む多くの方に敬意を表しつつ。


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