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「騙されない為の教科書」を全国の高校生へ

2026.06.01 12:41

若者を「闇バイト」から守るための活動をサポートしています。
栃木県で発生した強盗殺人事件の背後に、高校生にまで広がる闇バイトが関係していたことは、私たちの社会に改めて大きな衝撃を与えています。
栃木の件に限らず、全国各地でSNSや先輩・友人を通じて若者が「闇バイト」に応募し、犯罪に手を染めてしまうケースが多発しています。しかも、その入り口は全く犯罪の匂いがしない、ごく普通のものとなっているようです。だからこそ、高校生自身が犯罪に巻き込まれないための啓発活動が極めて重要だと考えています。
そこで私がいまお手伝いしているのが、一般社団法人「ハッシャダイソーシャル」さんが取り組む「騙されない為の教科書」の配布活動です。

「騙されない為の教科書」は、この団体の若者たちが、少年院、養護施設、高校などで講演活動を行う際に、先生らから、「自分のところの子どもがこんな事件に巻き込まれそうになった」などというエピソードを聞かされ、そうした場所を巣立つ若者たちが、事件によって人生をマイナスの状態からスタートさせることがないようにとの思いで作成したもの。

最新の詐欺手口や対処法をマンガやイラストで分かりやすく解説した実践的な教材で、若者を消費者トラブルから守るため、全国の高校、児童養護施設、少年院、少年鑑別所などを対象に無償配布が行われています。
既に累計100万部以上が配られ、最終的には「全国の公立高校生300万人全員」に届けることを目標としています。その完成度と社会的意義は専門家からも高く評価され、「消費者教育教材資料表彰2025」では優秀賞を受賞。現在、20近い道府県で公立高校に通う全生徒への配布が進んでいます(秋田県でも配布が決定しています!)。

この素晴らしい取り組みを政府にもしっかり認知してもらうこと、そして多くの同僚議員にも力を貸してほしいという願いから、先日の内閣委員会での法案審議の際、実際の教科書を持ち込んでこの事業を取り上げました。大臣にも意義をお認めいただき、答弁席から各議員への協力を呼びかけて頂きました。

しかし、全国の教育委員会の中には、「特定の団体の教材を配布するわけにはいかない」「自前で作った教材があるから不要(実際には予算不足で配れていない)」といった理由で、受け取りを断る県があるのが実態です。2、30代の若者たちが、若い世代がこうした事件に巻き込まれることがないようにと当事者意識を持って取り組んでいますが、各自治体の担当者にお断りを受けてしまうとのお話を聞き、夫とも話し合い、全国各地から議員が集まる国会でぜひお手伝いをしようと決めました。
この事業は、都道府県(教育委員会)に了解を頂ければ、法人側が人数分を印刷し、各高校に必要部数を直接送付する仕組みです。自治体や教育委員会には手間や費用は一切かかりません。
学校でこの「騙されない為の教科書」を手にしてパラパラとめくり、その中の1人であっても、これを読んだことで闇バイトに関わるのを防ぐことができたのなら、それは1人の若者の人生を守る大きな役割を果たしたと評価すべきです。

先日、夫が文科大臣の元へハッシャダイソーシャルの皆さんをお連れし、文科省の協力をお願いしてきてくれました。というのも、ある県の教育委員会から「文科省が勧めているものではないから」と配布を断られたケースがあったためです。
大臣からは「非常に有意義な好事例」との評価をいただき、どうにか配布を広げることはできないか前向きに検討したいとのお話があったそうです。

ハッシャダイソーシャルの皆さんはこう語っています。

「実親に恵まれなかったり、貧困であったり、ヤングケアラーであったり、生まれも育ちも出会いも、自分では選べないことが人生を決めている。
『それでもなお、自分の人生は選べる』ということを若者たちに伝えたい」

一人でも多くの高校生の手元に渡るように。
一人でも犯罪に巻き込まれる若者が減るように。
社会に出ていく若者の人生が、「マイナスからのスタート」とならないように。

そのような想いを込めて、今後もこの活動を全力でサポートしていきたいと思います。


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