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水面(みなも)に落ちる一滴

2023.07.04 12:26

お陰様で1ヶ月に渡る全県25市町村行脚の語る会を無事に終えることができました。

夏の暑さを迎える前の心地よい季節の大切な週末に、各地の会場に足を運んでいただいた皆様に改めて心から御礼を申し上げます。本当に有難うございました。

各地で皆様から多くのご質問やご意見を頂戴しました。国で解決すべきは夫や県関係国会議員の皆様にも協力を仰ぎながら、また、県や市町村における課題については県の自治体議員の皆様にも相談をし、皆様のご期待に沿うことができるよう取り組んでまいります。

また、この間、各会場に行くことはできないけれどもということで、お手紙やお電話、FAXやメールなどでも多数のご意見やご要望を頂きました。これらのことにも着実に取り組みを進めていきたいと思います。

各地の語る会では初めてお目にかかる方、懐かしいお顔にもお目にかかることができ、また、身に余る激励のお言葉の数々も頂戴し、週末ごとに喉が枯れる事も含めて身体的にはきつい1ヶ月でありましたが、同時に大きな喜びを感じたひと月でもありました。

嬉しかったことは数々ありますが、仙北市議の西宮三春さんが会場においでくださり、「議員を志し選挙に挑むきっかけとなったのは、秋田魁新報に掲載された私の首班指名後のロングインタビューの記事を目にしたことがきっかけであった」とお話し下さったことは、私自身にとって大きな大きな励みとなりました。

その記事の取材では、同世代の女性に一票を投じた理由やその背景にある想い、ずっと仕事か育児かの選択を女性だけが迫られるような日本の現実に疑問を感じてきたこと、子どもを育てながら仕事をするイメージができずに結婚をなんとなく避けてきたこと、女性でいることがずっと苦しかったことなどを語りましたが、私自身が書いたもの以上に心を揺さぶる力があったのは、やはり同じ問題意識を抱えている同世代の子育て中の女性記者の方と語らずとも分かり合える何かがあったこと、私の取り止めのない話を筋道を立てて構成するその方の筆の力があったからだろうと今読み返し改めて感じています。

秋田と日本における男女格差の解消や、様々な政治課題の解決の難しさを考えた時にもっとも必要なのは女性の議員が増えることであると考えてきた私にとって、議員となっていなかったら叶わなかったであろうこうした女性たちとの出会いを思うと、本当に感慨深く、そして有り難く思っています。

また、とある会場では、親元で暮らすことができない子どもたちを養育されている里親さんも足を運んでくださり、この間、私が里親制度の周知などに取り組んできたことに感謝しているとお話しくださいました。私が繰り返し会場で社会的養護のことや施設で暮らす子どもたちのことなどをお伝えしてきたことで、農家さんのところで出荷できない規格外の野菜などを児童養護施設に届ける活動を始めたとお伝えくださる方もありました。そして、ここでは書くことのできない、極めて個人的な辛い体験を打ち明けてくださる方もあり、お伝えくださったことに感謝するとともに、こうしたお声にしっかりと応え制度を改めていくことへの意欲を改めて喚起させられました。

私を含めて、誰しもひとりにできることは、大きな川に一滴の水を注ぐようなことだけではあります。ただ、それが水面を揺らす波となって周りの方に伝わり、またその方が川に一滴を注いでくださる、またそこで水面に波が広がる、またその波を受けてどなたかが動いてくださる、、、このことの繰り返しで、社会は着実に変わっていくと、この語る会を通じ多くの方とお話をすることで実感をすることができました。

会場にお越しくださった皆様、電話やお手紙やメールでお声を伝えてくださった皆様に改めて感謝しながら、また、様々な理由で会場に足を運ぶことも声をあげることも叶わない皆様が社会にあることも忘れぬように心に留めつつ、これからも誠心誠意活動してまいります。

本当に有難うございました!

写真は、最後の集会を終えた後、横手市かまくら館にて


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