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一粒の麦、一年

2020.07.21 13:46

初めての議席を頂いた参議院選挙から、今日でちょうど一年が経ちました。
思えば昨年の今頃は、久しぶりに昼間の時間を子どもと過ごしながら、長いようであっという間に終わった選挙を振り返っていました。

叶わぬ願いと言われたイージス・アショアも、一年を待たず配備撤回との望外の知らせも届きました。
ここからの残り5年、私自身のもともとの関心の分野である子どもや女性、高齢者、障がい者等、社会的に弱い立場にある方達のこと、教育、地方が抱える問題、今の農政のもとで衰退する農業、そして、自然や動植物の保護、環境に関する諸問題等に、より一層力を入れて取り組みたいと考えています。一人ひとりが、自分の価値観に沿って安心して自由に人生を歩め、個人の尊厳が守られる社会の実現のために働いてまいります。

このコロナ禍では、支援の網から漏れる方々のこと、親元で暮らすことのできない子どもたち、DV被害者、在留外国人等のことについて夫とともに取り組んできました。
イージスについてももちろんですが、夫の国会内外での交友の広さと、党派を超えた評価に助けられることも多く、無所属の新人でありながら多くの議員らと話をさせてもらい、いくつかのことを解決につなげることができ、大変ではありますが、日々充実した仕事をさせてもらえていることに、皆さまへの感謝の念を新たにしております。

問題意識を持って動けば小さくとも世の中は変わるのだ、と、昨夏想いを託してくださった多くの方々とともに実感できたことを本当に嬉しく思います。そして、こうしたことを日々考え行動に移す機会をいただいたことは、子育てとは天秤にかけることができない種類のかけがえのないものとなっています。

先日、貧困を考える国際フォーラムで伺った言葉に次のようなものがありました。

「人間一人の力をみくびるな。結論は自分の中にある。問題意識を持っているならその自分が解決する。若い人ほどその力がある」

フォーラムで質問をした大学生らに向かって、パネリストから最後に投げかけられたものです。
それぞれが、確信はなくとも自分の中に解を持っている。それに向かって一人ひとりが行動に移すことが大事であり、発信し繋がる手段がたくさんある今の社会において、人間一人の力というのは決して小さなものではないのだということです。

「一粒の麦、もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん。死なば多くの実を結ぶべし。」
政治団体の名称に引用した聖書の言葉です。

一粒の麦。
これからも、問題意識を同じくする多くの方と共に努力を続けて参ります。

7月21日
てらた しずか

*初心を忘れぬよう、お恥ずかしながら選挙最終日の演説を再びここに載せておきます。
https://www.facebook.com/shizukaterata/videos/2273300052745748/


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