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幸福度世界一の国の秘密を秋田の豊さに

2023.09.07 14:30

皆さんのフィンランドのイメージはどのようなものでしょうか?

北欧の幸福度世界一の国、男女平等の徹底された国。

大学院まで学費は無料で、育児にも医療にも老後にもお金の心配がないので人々には貯金という概念がそもそもなく、自然とサウナをこよなく愛する国。

世界一幸福なフィンランドという国の秘密が知りたいという好奇心と、そうした社会のあり方を学び少しでも日本社会に活かせないのかという思いで、国会の中にある日本・フィンランド友好議員連盟に所属しています。

そのようなご縁もあって、先週末は、フィンランド大使館で広報を担当され、フィンランドの社会について複数のご著書がある堀内都喜子さんが秋田にご講演にいらっしゃる機会に、ご挨拶をさせていただく機会を頂戴しました。

主催の方からは、フィンランド大使館を訪ねた時の話などをしてほしいとのことで、この数年はコロナ禍であり、機会は限られたもでのありましたが、何度か大使館を訪ね大使とお目にかかった時のことなどをお話しさせていただきました。

堀内さんとも大使館のパーティーで30分ほど立ち話をさせていただいたことがあり、当時まさかフィンランド社会についてのご著書を出されている方とは思わず、様々なことをお伺いして長時間独占してしまい失礼してしまったのですが、それ以来、ご著書を拝見してきました。

フィンランドの社会システムのことは堀内さんのご著書に譲るとして、その会でもお話しさせていただいたことを少しだけ。

前述の通り、フィンランドはサウナを楽しむことでも有名です。各家庭や会社にもサウナがあるところが多くあると様々な方から伺っていました。

フィンランド大使館を訪ねた際、夫が国会の中でサウナ議連を立ち上げたことをお知らせすると、堀内さんがフィンランド大使館のサウナ担当の職員の方に繋いでくださり、担当の方から早速「議連発足のニュースは大使館内でも回覧しましたよ。大使館にももちろんサウナがあるので、ぜひ大使館でサウナに入って懇親しましょう」とお声がけをいただき、今年の5月末、フィンランド議連・サウナ議連の合同の会が大使館で行われたのでした。

フィンランド大使のご招待で、大使館内のサウナで親交を深め、その後会食懇談という流れでしたが、サウナは男女別、大使は女性です。国会が会期末で佳境ということもあり、参加者少数、当然、もともと数が少ない女性議員の参加者はごく少数だと思われ、サウナ議連の幹事長である夫は「子守りは引き受けるからあなたが行ったほうがいい。大使が女性なのに女性議員が少なくては申し訳ないから」とのことで私が参加。大使館のサウナには、大使用サウナとスタッフ用サウナがあり、「大使用サウナはちょっと豪華、でもスタッフ用のほうが広い、だから人数的にもちょうどいいですね」という大使の言葉でそれぞれのサウナに分かれました。結果、大使用のサウナに、ヤースケライネン大使、森まさこ議員と私という3人という稀有な機会を頂くことなりました。

サウナの中では女性同士、子どもや家庭の話などに花が咲きました。

フィンランドから各国に派遣されている大使は半数が女性であり、家族一緒に住むことが当たり前のフィンランドでは、それぞれの国で、大使の夫は仕事などをどうしているのかなど、失礼とは思いながら素朴に疑問に思っていたことをお伺いし、男女平等の徹底された社会の現実にしみじみと感じ入りました。

旧太田町(現大仙市)の中里温泉には、本格的なフィンランド式サウナがオープン予定とのことで楽しみにしているところです。

冬の半年を雪に覆われる秋田と東京とを行き来しながら、私がいつも思っているのは、例えばフィンランドのように大学院まで学費が無料であったなら、多くの子育て世代も子どもの学費や仕送りのためにとよりよい給料を求めて都会に移り住む必要もなくなり、自然の中でゆったりとのびのび子どもを育てることができるのではないか。フィンランドをはじめとする北欧各国のように自然に親しみながら、週末ごとにスキーを楽しんだりしながら、豊な秋田の四季を感じ、心豊かに生活することが叶うだろう、そして、東京の一極集中や地方の過疎化も今よりずっと改善され、秋田や日本が抱える問題が多く改善されるのでは、ということ。

そんな意味で、フィンランドに学ぶことで、北国・秋田の生活をもっと豊かにすることが叶うはずだと、堀内さんのお話を聞きご著書を眺めながら理想を思い描いています。

写真は堀内さんのご著書と両議連でフィンランド大使館をお尋ねした時のもの。写真右から4人目が大使、左から3番目が大使のパートナーです。


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