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子ども達の居場所

2020.03.06 12:42

子ども達は一体どこへ行けばいいのでしょうか。
急に決まった小中高の臨時休校で、子ども達の居場所を探して頭を抱えているご両親も多いと思います。

休校初日、うちの事務所ではスタッフの子ども達が事務所で過ごしていきました。
来たのは小学2年生から6年生までの4人。最初こそ黙々と家庭学習用のドリルをやっていましたが、1時間くらいであっという間に終了。
その後は選挙の時にだけ使う広いスペースでボール遊びや縄跳びを始めました。途中ものすごい音がしたので、ボール遊びは禁止に。風船で我慢してもらいました。なんとか夕方まで楽しく過ごしてくれましたが、一ヶ月もつかどうか、、、。

習い事や塾、部活などで昔より忙しくなったと言われる現代の子ども達に、贅沢な自由時間が与えられたと前向きに捉えたくても、制約の多い休みで有意義に過ごすのはかなり難しそうです。
せめて好きなだけ本を読めるよう図書館だけは開いていてほしいと思うのですが、県内の図書館は閉館されたり、市内の自習室も高校生以下の来館を断られたりしています。また、体育館やテニスコートなども高校生以下の利用は不可、公園すら使用禁止になったりと、もはや自主的な運動もできない状況です。
また、ある商業施設から学校に「中学生が数人で何時間も勉強している。学校はどんな指導をしているのか」と連絡があり、それを受け学校から保護者に「不要不急の外出は控えて」との通知があったそうです。

そんな中、休校中も開くことを決断した子ども食堂のニュースを目にしました。その食堂を利用する子どもの中には親の病気や障害、経済的な事情などから家庭では満足な食事ができない子がいるとのこと。運営する方は自治体などの要請で閉める子ども食堂が多い中、様々な意見がある中で、苦渋の決断だったとのこと。でも「ここが閉まったら食べられない」と訴える子どもの声を聞き、開くことを決めたとのことでした。本当に頭が下がります。

コロナウイルスの感染拡大は何とか防ぎたい、それは誰しもの願いであると思います。でも、子を持つ親と、子ども自身がどうしたらいいのか、苦闘の日々が始まっています。

必要以上に子どもの居場所を奪ってしまっているのではないか、そのような問題意識のもと、何とかバランスが取れる一ヶ月になるよう各所に働きかけたいと考えています。

写真は、事務所の二階で勉強しているスタッフの子ども達。

てらたしずか


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