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自分のままでいられる学校

2023.03.20 13:59

明日21日(火・祝日)、是非皆さんにご覧いただきたい映画が横手にて上映されます。

それは「夢みる小学校」。

私は先月羽後町での上映会で鑑賞し、こんな学校が秋田県内にもあったらと強く思いました。

ドキュメンタリー形式で取り上げられているのは、本格的な体験学習を軸に子どもたちの主体的な学びを実践している「きのくに子どもの村学園」。子ども達は、大人顔負けに電動の工具を使いこなし、自分が座る椅子を作ったり、校外に小屋を作ったり。かたや、教室でお料理をしている子ども達もあります。こうした活動を通じて、教科横断型の実践的な学びを大人達がサポートしています。

でも「これは私立だからやれること」。そんな私の思いを覆してくれたのが、次に紹介される、長野県の伊那市立伊那小学校。60年以上前から、時間割も成績表もない取り組みがなされ、広大な森の中で、動植物とたわむれながら、チャイムに中断されることもなくやりたいことに熱中する子ども達。校則や定期テストをやめた東京の世田谷区立桜丘中学校の取り組みも紹介されています。

共通するのは「自分のままでいい」というメッセージ。考えてみると、「誰もがありのままでいい」というのはしごく当然のことなのですが、今の教育現場ではそのようにはなっていないことが、問題提起されています。子どもの一人ひとりを見ず、理想の子ども像を掲げてそれに近づけようとする学校のあり方に嫌気がさして不登校になった私は、この映画のメッセージに強く胸を打たれました。

映画のなかで、「子どもが夢中になれるものをまず一つ見つける。子どもは夢中になれるものが見つかるだけで世界にいていいんだと思えるのだ」と語る先生がありました。少子化にあえぐ中、子どもや若者のの自死が過去最高になったとの衝撃的なニュースが報じられていますが、対策として一つの答えがこの映画の中にあるのではないかと感じています。

子どもの幸福度が高い北欧諸国の子育ての最終目標は、「自分の得意を活かして幸せに生きる道を見つけること」。親や学校にできるのはその手助けをすることであって、自分の子どもだけではなく、すべての子ども達に、自分が熱中できること、得意なことを見つけてほしいと願っています。多くの仕事がAIに取って代わられるとの予測があるなか、子どもたち一人ひとりのためだけではなく、社会のためにも、この映画のような学びや教育が答えである時代になってきていると感じます。

我が子を連れてもう一度観たいと思っておりましたが、残念ながら他の予定のために叶わず・・・。子どもたちの学びに関心がある方、不登校お子さんがいて悩んでいる方、これからの時代にどのような教育、学びのあり方が子どもたちにとって孫達にとって最善なのかを考えておられる多くの世代の方に是非ご覧いただけたらと思います。

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上映詳細:

開催日:3月21日(火)←明日です!

時間:(1)10:00から(2)13:30から

場所:サンサン横手・多目的ホール(横手市条里2丁目1-15)

料金:一般1000円、18歳以下無料

事前申し込みが必要です。下記に申し込みフォームを貼っておきます。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfUkiwctGeGJoa05PBz2h9iGOOfG85kCxKuc2feu14dAuaDNw/viewform

映画の公式サイトはこちらです。養老孟司さん、茂木健一郎さんら著名人もこの映画についてここにメッセージを寄せられています。

https://www.dreaming-school.com


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